約定スピード比較(後半の業者)
前編ではTitanFX、Exness、Axioryの3社を取り上げましたが、ここではさらにスキャルピングトレーダーに注目される3社を比較します。
Tradeview(ILC口座)
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約定速度:0.3秒前後と業界最速級、スリッページ報告も少ない
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特徴:ECN方式で透明性が高く、約定履歴の照会も可能
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備考:スプレッドは狭いが取引手数料がやや高め
FXGT(ECN口座)
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約定速度:0.6秒前後、通貨ペアや時間帯でばらつきあり
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特徴:仮想通貨とのハイブリッド口座が特徴、スキャルピング制限なし
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備考:サーバー混雑時にスリッページが発生しやすい傾向あり
BigBoss(プロスプレッド口座)
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約定速度:平均0.5秒程度、早朝時間帯に若干の遅延傾向
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特徴:約定力に特化したプロ向け口座を提供、VPS利用との相性が良い
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備考:証拠金残高に応じたレバレッジ制限があるため注意
これらの業者を含めた合計6社の比較により、スキャルピングにおける約定力とコストのバランスを俯瞰できます。
取引コスト面から見たスキャル業者の選び方
スキャルピングにおいては、単純なスプレッドの狭さだけでなく、「取引手数料込みの総コスト」での判断が重要です。
1ロットあたりの実質コスト(例)
業者名 | スプレッド | 手数料(往復) | 総コスト(1ロット) |
---|---|---|---|
TitanFX | 0.2pips | 7ドル | 約9pips |
Tradeview | 0.1pips | 10ドル | 約11pips |
Axiory | 0.3pips | 6ドル | 約9pips |
Exness | 0.2pips | 7ドル | 約9pips |
BigBoss | 0.4pips | 8ドル | 約12pips |
FXGT | 0.5pips | 6ドル | 約11pips |
コストは通貨ペアや時間帯により変動しますが、上記は目安として利用できます。
スプレッドが狭くても手数料が高ければ意味がなく、逆もまた然りです。「手数料込みの実質コスト」で比較し、かつ自分のトレードスタイル(回転率や頻度)に合った業者を選ぶのが鍵となります。
まとめ
スキャルピングに適した海外FX業者を選ぶ際の重要ポイントは以下のとおりです:
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約定スピードが速く安定している(0.3〜0.5秒が理想)
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スリッページが発生しにくい設計(ECN/NDD方式など)
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スプレッドと手数料を合算した総コストで比較する
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スキャルピングが公式に許容されている業者を選ぶ
記事前後編で紹介した業者はいずれもスキャルピングに適性がありますが、それぞれ強みが異なるため、自分のトレード環境や目指すスタイルに合う業者を見極めることが大切です。
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