実測データから見る約定拒否率の差
約定拒否率の調査手法と基準
約定拒否率を比較するために、複数の業者で自動売買ツール(EA)を用いたバックテストおよびデモ・リアル口座の比較を行いました。注文は1ロットの成行注文を中心に、1日100回以上を対象とし、スプレッド・スリッページ・拒否ログの3要素で集計しました。
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XM(ゼロ口座):約定拒否率0.9%前後、特に高ボラ時に集中。比較的許容範囲。
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TitanFX(ブレード):約定拒否率0.3%、非常に優秀。EAとの親和性も高い。
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Axiory(ナノ):約定拒否率0.5%。平均的だが、透明性あり。
一方で、特定時間帯(指標発表直後など)に大きく拒否率が上がる業者も確認されており、相場イベントとの相性もチェックが必要です。
注文タイプ別の拒否率傾向と業者の対応方針
スキャルピング・高頻度トレードに向く業者は?
注文タイプによって、拒否率の出方も変わります。
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スキャルピング(高頻度注文):TitanFXやTradeviewが安定。ECN系でサーバー処理速度に優れる業者が有利。
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指標発表時トレード:一部業者では「トレード条件違反」となるケースもあり要注意。Axioryは対応が柔軟。
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中長期ポジション運用:約定力よりもスワップや取引コスト重視で選ぶほうが適切。
約定拒否はシステムだけでなく**業者の内部方針(顧客選別・リスク管理)**にも左右されるため、口座タイプやサポート対応も判断材料になります。
まとめ:約定拒否率の「実態」と上手な業者選びの視点
約定拒否率は、トレードスタイルに直結する「見えない取引コスト」の一つです。特に短期売買や自動売買では、約定しないこと自体がパフォーマンスの低下を招くため、業者選びにおいて重要な指標です。
視点として押さえるべきポイント
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単なる「低スプレッド」より「高約定率」を重視
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注文スタイルとの相性を確認(スキャルピング可・指標時の制限)
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ECN型かSTP型か、業者の注文処理構造を理解する
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VPSなどの補助環境で安定性を強化する選択肢も検討
今後も約定速度や拒否率に関する最新データを継続的に分析し、変化の早い海外FX業界の実態を追っていきます。
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