メモリ(RAM):EA数と動作安定性に直結する容量の目安
MT4/MT5のEAはメモリ消費も少なくはないため、VPSに割り当てられたRAMの容量は動作の安定性に影響します。特に複数通貨ペアを扱うEAやバックテスト・分析を並行して行うケースでは、メモリ不足が原因でフリーズや遅延が生じることもあります。
メモリ選定時の基準と注意点
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最低でも1GB、できれば2GB以上が安心
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MT4を複数同時起動する場合は、EAごとに500MB程度を目安に積算
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RAMを逼迫させないよう、自動起動アプリの制御やログ削除も有効
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スワップ領域(仮想メモリ)だけに依存しない構成を
また、VPSの中には仮想RAMを多く見せかけている場合もあり、実効性能は必ず利用者レビューやベンチマークで確認しておくことが重要です。
ストレージ(ディスク):読み書き速度と容量の両立を
FX自動売買においては、MT4ログ、価格履歴、取引記録など多くの読み書きが発生します。特にSSD搭載のVPSは読み込みスピードが高速なため、MT4の立ち上げや動作がスムーズになります。
ストレージに関するポイント
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SSD搭載が必須条件(HDDは推奨しない)
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MT4だけなら10〜20GBでも足りるが、将来の拡張を見込むなら40GB以上が理想
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I/O制限があるVPSでは、複数EA運用時に遅延が出るリスクあり
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定期的なバックアップのしやすさも選定基準に
一部のVPSでは「容量が十分でもI/O性能が低い」ことがあり、これは実際の運用においてボトルネックになりやすいです。そのため、ストレージの速度(I/O性能)にも注意を払いましょう。
まとめ
MT4を安定運用するためにVPSを選ぶ際は、「CPU」「RAM」「ストレージ」それぞれに着目することが重要です。
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CPUは高クロックの1~2コア重視
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RAMは最低1GB、安定運用には2GB以上
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ストレージはSSD搭載、I/O速度にも注目
また、単純なスペック比較だけでなく、リソースの「専有度」や「他ユーザーの影響」、「サポート体制」「ロケーション」なども含めて総合的に判断することが、自動売買の成果に直結します。
この記事がVPS選びの基準を明確にし、安定した自動売買運用の一助となれば幸いです。
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