人気業者6社の「1ロット実質コスト」を徹底比較【スタンダード口座】
前編で解説した通り、FXにおける「実質コスト」とはスプレッドだけでなく、取引手数料や隠れた費用を合算して評価する必要があります。ここではスタンダード口座を対象に、代表的な海外FX業者6社について、1ロット(=10万通貨)あたりの総コストを試算しました(2025年6月時点の平均値ベース、USD/JPYで計算)。
業者名 | スプレッド(平均) | 取引手数料 | 実質コスト(pips換算) |
---|---|---|---|
XM(Standard) | 1.6pips | なし | 約1.6pips |
TitanFX(Standard) | 1.2pips | なし | 約1.2pips |
AXIORY(Standard) | 1.3pips | なし | 約1.3pips |
GEMFOREX(オールイン) | 1.8pips | なし | 約1.8pips |
FXGT(Standard+) | 1.4pips | なし | 約1.4pips |
Tradeview(Standard) | 1.5pips | なし | 約1.5pips |
見ての通り、スタンダード口座は「手数料無料」が基本ですが、その分スプレッドに上乗せされています。スプレッドだけで1.5pipsを超える場合、コスト的にはECN口座より不利になる場面も多くなります。
人気業者6社の「1ロット実質コスト」を徹底比較【ECN口座】
続いて、同じ業者のECNタイプ口座について比較します。こちらはスプレッドが非常に狭くなる代わりに、明確な手数料が発生します。以下はスプレッド+往復手数料を合算し、「実質pips」に換算した一覧です。
業者名 | スプレッド(平均) | 手数料(往復) | 実質コスト(pips換算) |
---|---|---|---|
XM(Zero) | 0.1pips | 10ドル | 約1.1pips |
TitanFX(Blade) | 0.2pips | 7ドル | 約0.9pips |
AXIORY(Nano) | 0.2pips | 6ドル | 約0.8pips |
GEMFOREX(Raw) | 0.3pips | 5ドル | 約0.8pips |
FXGT(ECN) | 0.2pips | 6ドル | 約0.8pips |
Tradeview(IC Markets) | 0.1pips | 7ドル | 約0.8pips |
ECN口座は短期トレードやスキャルピングに最適ですが、手数料分を含めて比較しないと誤解を生みやすいため注意が必要です。
まとめ
「1ロットの取引にかかる実質コスト」は、スプレッドだけではなく手数料を合算しなければ正確に見積もれません。スタンダード口座では1.4〜1.8pips程度が一般的な水準で、ECN口座では0.8〜1.1pips前後が目安となります。どちらが有利かはトレードスタイルによって異なりますが、取引回数が多い人やEA利用者には、実質コストの低いECN口座の方が合理的といえるでしょう。
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