誤送金された資金は取り戻せる?可能性と条件
一度送金処理が完了した資金は、基本的にFX業者側からキャンセルや返金は行えません。しかし、送金先のウォレットが「未登録」のアドレスだった場合、処理が保留となることがあります。この場合、ウォレット側に確認を依頼すれば、一定期間内に未登録であったことを理由に返金対応が行われることがあります。
ただし、送金先アドレスがすでに有効なbitwalletやSticPayアカウントに紐づいていた場合、その資金は受取人の口座に入金された扱いになります。このときに返金を望む場合は、原則として「相手側の任意による返金」しか手段がありません。bitwalletなどのサポートに相談しても、「送金者自身で交渉してください」と対応されるのが一般的です。
そのため、誤送金の段階で「送金先に心当たりがあるか」「相手に連絡できる手段があるか」が、大きな分岐点となります。
対応すべき行動とサポートへの相談の流れ
誤送金に気づいた際は、まず出金元であるFX業者にすぐ連絡を入れます。そのうえで、出金処理がまだ保留中か完了済みかを確認し、処理状態に応じて次のアクションを取る必要があります。
保留中だった場合
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FX業者に出金停止を依頼する
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支払いゲートウェイ(bitwalletなど)にも連絡し、誤送金の可能性を報告する
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処理保留中であれば、送金キャンセルの可能性がある
完了済みだった場合
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出金元から送金レポートを取得(送金日時、送金先アドレスの情報含む)
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支払いゲートウェイに対し、「誤送金」として交渉可能か相談
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相手側口座が本人の複数口座である場合、対応してもらえるケースあり
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完全に別人だった場合、返金は相手の善意によるものに依存する
なお、bitwalletでは誤送金に関するFAQも公開しており、「登録済みアドレスへの送金は取り戻せない」と明記されています(2025年6月時点)。
まとめ
メールアドレスを誤って入力することで起きる海外FXの出金トラブルは、非常に現実的で回避が難しい問題です。一度でも送金が完了してしまえば、ほとんどのケースで返金は困難であり、取引者自身の注意と確認が唯一の予防策となります。
こうしたリスクを減らすためには、以下の点に注意しましょう:
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アドレスは必ずコピペではなく手入力+目視確認
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事前にFX業者に登録してあるウォレットアドレスを再確認
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可能なら少額のテスト出金を事前に行う
また、誤送金が起きた場合でも、すぐに冷静に対応し、サポートへの連絡と状況確認を早めに行うことで、対応の幅が広がることもあります。リスクを最小限に抑えるためにも、出金時の操作には十分な注意を払うよう心がけましょう。
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