悪質なスキャルピングでBAN|どこからがアウトなのか?
海外FXではスキャルピングが許可されている業者も多い一方で、「キャッシュバック目的のスキャルピング」は別問題です。特に、1秒〜5秒ほどの超短時間でのエントリー・クローズを繰り返す行為は、リベート稼ぎを疑われる原因になります。
これはブローカーにとってLP(リクイディティプロバイダー)からの信頼低下や、システムリスクの増大を招くため、事前に明記されていなくても内部的に“ブラックリスト”扱いされる可能性があります。IB経由の口座であれば、キャッシュバックそのものが無効にされることも少なくありません。
「リスクヘッジ」と「キャッシュバック稼ぎ」の境界線
実際のところ、単純なスキャルピングトレードは許容されているケースもあります。ただし、**明らかに“キャッシュバックのみを目的とした機械的なトレード”**はルール違反と見なされやすく、トレード内容の“質”が問われます。
判断の一例としては以下のような基準があります:
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同一時間帯に複数口座から同様のスキャル注文
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損益ゼロ前後のポジションを連打
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相場の動きに無関係なトレード(明らかに無意味なエントリー)
こうした行動が継続的に続くと、ブローカーやIB側で“取引の意図”を解析し、違反判断が下されます。
同一人物・グループによる複数口座の協調取引
別のケースでは、「友人名義」「家族名義」「チーム取引」などを使い、複数の口座間で同時売買を行うことにより、一方の口座では利益、もう一方ではキャッシュバックだけを目的とするような行動が見られます。
この種の行動は「アービトラージ(裁定取引)」と呼ばれることもありますが、実態として“意図的な利益分配”を伴う場合は極めて危険です。特に、片方にだけキャッシュバックが付く設定や、同一IPからの操作が続くと、ブローカーは「共謀による不正取引」と判断します。
明確な“連携”の証拠とは?
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登録情報(メールや電話)の類似性
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ログインIPや端末情報の一致
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注文タイミング・ロット・通貨ペアの一致率の高さ
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出金先口座が同一または親族名義
このような要素が積み重なると、「共謀取引」と見なされ、全口座凍結・報酬没収のリスクが現実化します。
まとめ
海外FXのキャッシュバック制度は非常に魅力的ですが、「禁止行為に該当していないか」の見極めが極めて重要です。特に「バレないだろう」という軽い気持ちの自己アフィリエイトやスキャルピング、複数口座の連携取引は、IBにもFX業者にも迷惑をかける行為です。
一度BANを受けると、同じ名前・メールでは再登録すら難しくなることもあるため、キャッシュバックを安全に活用するためには“グレーゾーン”を避ける姿勢が求められます。
本記事で紹介したような事例を事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐだけでなく、長期的にキャッシュバックの恩恵を享受することができます。
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