月利10%を維持する無料EAは存在するのか?実例から探る
前編では「月利10%」という数字が現実的にどれほど難易度の高い水準か、また成績データの見方や誤解しやすい表記について詳述しました。後編では、実際にその水準を継続的に達成している無料EAのパターンや、そうした結果が可能になる運用背景を紐解きます。
まず注目すべきは「無料EA=不安定」という先入観を覆すような事例です。たとえば以下のようなパターンが報告されています:
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1年近くの運用で年利120%超(=月平均10%)を達成
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Myfxbookで検証済み、スプレッド条件が狭い環境で動作
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ナンピンやマーチンを使わず、順張りスキャル型で安定成績
こうしたEAに共通するのは、次のような特徴です:
項目 | 内容 |
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EAの戦略 | トレンドフォロー or スキャルピング(順張り) |
設定の自由度 | リスク/ロット調整可能、手動停止可 |
使用環境 | STP/ECN口座、低スプレッド、安定したVPS |
サポート情報 | 運用マニュアル、週次報告あり、透明性高 |
成功の鍵は“自動売買”+“人の判断”の融合
無料EAで安定した収益を得ているユーザーの多くが共通して口にするのが、「完全放置ではなく、状況を見て制御する」姿勢です。自動売買というと、設定したらそのまま放置しておけばよいイメージがありますが、現実には以下のような“人の判断”が欠かせません。
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経済指標発表前の一時停止
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連勝・連敗時のロット調整
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相場の地合い(トレンドorレンジ)に応じたEAの切り替え
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月単位での成績検証とチューニング
これらはすべて、EAを「ツール」として捉え、自分自身が運用責任者であるという意識が根本にあります。自動=放任ではなく、「裁量を加える余地を残した設計」こそが、無料EAでも高水準の成績を安定して出すための鍵となります。
まとめ:数字の罠に惑わされず、正しい戦略を積み上げよう
月利10%は確かに魅力的ですが、それだけを追い求めると無理な設定・高リスク運用に傾きやすくなります。無料EAでも安定的な収益を目指すには、次のような考え方が重要です:
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「成績が良いEA」ではなく、「管理しやすいEA」を選ぶ
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成果は“ツールの性能 × 運用戦略”で決まる
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表面的な数字ではなく、“長期的な傾向”を見る
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自動売買にこそ“継続的な検証と改善”が必要
最終的に月利10%に届かなくても、5%を安定して積み上げられる仕組みがあれば、それは大きな武器になります。無料EAだからこそ、“使い手の力量”が問われる世界なのです。
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