ナンピン型EAでも破綻を回避するための運用術
ナンピン型EAを完全に否定するのではなく、リスクを抑えて運用する方法を知ることが重要です。以下に、破綻を回避するための運用術を紹介します。
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証拠金の余裕を十分に確保する(最低でも運用予定額の2~3倍)
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ポジション数の制限を必ず設定する(最大10以下など)
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通貨ペアを分散させ、一方的な相場に耐える仕組みを構築する
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ニュース時・指標発表時の稼働を停止するなどのルールを設ける
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週末をまたがないよう、金曜夜にポジションを閉じる設定にする
これらの工夫をすることで、ナンピン特有の「無限にポジションを増やす」リスクを緩和し、現実的なリスクコントロールが可能になります。
設定でリスクを減らすコツと資金管理のリアル
ナンピンEAを安全に活用するには、単なる初期設定任せではなく、自分の資金に合ったパラメータ設計が不可欠です。
ロット設定の目安と考え方
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初期ロットは資金10万円あたり0.01以下が基本。
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ロット倍率(ナンピン時の増加率)は固定よりも可変が望ましい。
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最大ドローダウンを過去実績から見積もり、資金が持つ範囲を逆算する。
ナンピンEAに向く通貨ペアとは?
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ボラティリティが適度で、一方向への動きが少ない通貨ペア(EURCHFなど)
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スプレッドが狭く、長期的に一定の価格帯で推移しやすい通貨ペア
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開発者が推奨する通貨ペアと自分の使うブローカーの条件が一致しているか
ナンピンEAはあくまで「常勝ではない」ことを前提に、計画的かつ冷静な資金管理を行うことで初めて「使える武器」となります。
まとめ
ナンピン型EAは、正しい使い方とリスク管理があれば、利益を上げることも可能な戦略です。ただし、感情に任せた運用や根拠のない期待に頼ると、想定以上の損失を被るリスクもあります。
重要なのは「使わない」か「使いこなす」かを明確にすること。破綻事例から学び、ナンピン型EAの特性を理解したうえで、自分の資金力と目的に合った選択を行いましょう。
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