ボーナスを「取引資金」として使う際の落とし穴
ボーナスが証拠金として使えると聞くと、「自分のお金を使わずに取引できる」と思いがちですが、実際はそう単純ではありません。たとえば、ポジションを保有中にボーナスが条件未達などで消失すると、証拠金維持率が急に下がりロスカットが発動する危険もあります。
実例:ボーナス消失でのロスカット
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入金ボーナスで取引を開始
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特定の条件(期間制限、取引ロット未達など)を満たせず、ボーナス消滅
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含み損状態で証拠金がボーナス分を下回り、強制ロスカット
このように、ボーナスは“失効することがある仮の資金”であると認識し、ボーナス込みの全額を常に証拠金と見なして取引するのは危険です。資金管理をしっかり行い、「最悪、どこまで耐えられるか?」を想定しておくべきです。
ボーナスを活かすための条件チェックリスト
実際にボーナスを活用する場合、以下のような条件を確認しましょう:
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ボーナスの利用対象口座:全口座か一部の口座のみか
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スプレッドや取引制限の有無:条件付きでの提供か
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出金時のボーナス取り消し条件:部分出金でも全消滅の可能性あり
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取引ロットや日数制限:達成しないと出金できないケースあり
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ロスカット水準への影響:有効証拠金に含まれるかどうか
ボーナスを活かすには、“何が制限されるのか”を把握したうえで、無理のない範囲で取引を設計することが重要です。また、ボーナスを軸に取引戦略を立てる場合は、「消失リスク」を踏まえた二重構造の資金設計が理想です。
まとめ
入金ボーナスは、うまく使えば初期資金の少ないトレーダーにとって大きな助けになりますが、使い方を誤るとむしろ損失リスクを増大させることにもつながります。「証拠金として使える」=「安心して使える」ではないことを念頭に置き、ボーナスの性質や制限を正しく理解しましょう。
とくに、「ボーナス消失による強制ロスカット」や「取引条件の不利な変更」による思わぬ損失は避けたいものです。業者ごとの違いを冷静に比較し、自分の取引スタイルに合った使い方を見極めてください。
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