代表的な銀行の特徴比較
ここでは、実際に海外FXユーザーが使っている主要な国内銀行について、「海外送金受取時の実用性」を中心に特徴を整理します。
三菱UFJ銀行
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世界中に提携銀行が多く、SWIFTコードも明確に公開
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為替手数料はやや高め(1ドルあたり最大1円以上)
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送金目的や送金元との関係を問われることもある
住信SBIネット銀行
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ネット完結型で手数料が比較的明快
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外貨受取には非対応のため、円転を前提とする必要あり
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海外送金の受取にも対応しているが、処理はやや遅め
楽天銀行
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SWIFTコードが統一されていてミスが少ない
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手数料は1,000円台〜で比較的安価
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外貨受取に対応しておらず、円転時の為替レートが高めに設定される傾向あり
新生銀行
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外貨預金口座を併設すれば外貨建てのまま受取可能
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為替スプレッドも比較的狭め
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ただし2021年以降サービス体制が変更され、対応に時間を要することも
このように銀行ごとに性格が異なるため、自分の送金状況に合った銀行を選定する必要があります。
送金額・頻度別:適した銀行の考え方
ユーザーの利用状況によっても、適切な銀行は変わります。ここでは送金額と頻度に応じた選定視点を解説します。
少額かつ頻度が高い場合
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送金額:5万円〜10万円
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頻度:月に数回
このケースでは、着金手数料や為替スプレッドが利益を大きく圧迫します。したがって、手数料が安価で、為替条件も比較的よい楽天銀行や住信SBIネット銀行が有力候補になります。
高額だが頻度が少ない場合
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送金額:50万円〜100万円以上
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頻度:数か月に1回
このような場合は、為替の有利さや外貨受取の可否が重視されます。外貨建て口座が使える新生銀行や三菱UFJ銀行を活用し、円転のタイミングを自分で決める運用が有利となります。
まとめ
海外FXの出金で失敗しないためには、送金先の銀行選びが極めて重要です。コスト、スピード、安定性という観点から自分の利用スタイルに最も適した銀行を選びましょう。銀行によっては、同じ送金額でも数千円〜1万円以上の差が出ることもあります。
まずは「自分がどのような送金スタイルか」を把握すること。 それに応じて、「手数料が安い銀行を選ぶ」「外貨で受け取りたいなら対応口座を持つ」といった判断をしていくことが、損しない第一歩です。
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