主要な海外FX業者が定める「EA利用ルール」と具体的な禁止例
海外FX業者の中には、公式サイトでEA利用に関するガイドラインを明記しているところも多く、明文化されていなくてもカスタマーサポートで確認できるケースがあります。以下、代表的な業者とその方針の傾向を紹介します。
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XM:基本的にEA利用は可能だが、サーバー負荷や異常注文(例:0.01ロットの連続注文)などには注意。アービトラージは禁止の可能性あり。
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TitanFX:透明性と公正性を重視しており、過度な高頻度注文や裁定取引(アービトラージ)に該当する行為は監視対象。
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AXIORY:スキャルピング可能と明示しているが、取引スタイルがシステムに影響を与える場合には制限の可能性あり。
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Exness:API連携での取引を許容しているが、業者内部でリスク管理の対象になることも。
このように、EAの利用は業者ごとに“建前はOK、実質はグレー”な部分が存在するため、実際の運用では注意が必要です。
実際にアカウント凍結や出金拒否された「禁止EA使用」のケース
インターネット上には、「EAを使っていたら突然口座凍結された」「出金が保留された」といったトラブル報告が数多く存在します。代表的なものには以下のような事例があります:
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事例1:スキャルピングEAを使用し、5分間で50回以上の注文を繰り返して凍結
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事例2:価格乖離を狙うアービトラージEAを複数業者で使い、全口座が無効扱いに
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事例3:外部VPS経由でEA操作し、ログが残らないために正当性を証明できず
これらのケースでは、事前に業者へEA使用可否を問い合わせていなかった、または利用規約を読んでいなかったという共通点があります。知らなかったでは済まされない点が、このテーマの本質でもあります。
まとめ:禁止EAリスクを避けるための3つの行動指針
最後に、「禁止EA」を使わず、安全に海外FXで自動売買を行うために押さえておきたいポイントを整理します:
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利用するEAの取引ロジックを理解すること:販売者任せではなく、自分でも売買手法を把握することが大切です。
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事前に業者の利用規約を読み、曖昧な点は問い合わせる:禁止EAに関する言及がなくても、スキャルやコピー取引の可否などを確認しましょう。
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少額口座でまずは挙動を検証する:本格運用の前にデモ口座や小ロット口座でEAの注文頻度や実行タイミングをチェックします。
自動売買は非常に便利ですが、使い方を誤ると“知らない間に禁止行為をしていた”ということになりかねません。安全に、そして長期的に利益を狙うためにも、EA選びと運用ルールには慎重な判断が求められます。
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