同様の手口が急増中|“出金サポート詐欺”の実態
SNSでの相談がきっかけで詐欺被害に遭う事例は、私だけの話ではありません。特に「出金できない」と投稿すると、親切を装ってDMを送ってくる人物が現れ、「弁護士を紹介する」「口座復旧をサポートする」と話を進めてきます。
このような手口は「出金サポート詐欺」と呼ばれ、実際には弁護士でもサポートでもなく、支援金名目でお金を騙し取る詐欺グループによるものです。最近では、特定のSNSハッシュタグを監視し、投稿者に自動的にDMを送る仕組みを使うケースも確認されています。
彼らは、あえてFX業者やトラブル内容の詳細を聞き出し、「その業者は最近ヤバいと噂されている」「急がないと口座が凍結される」といった不安を煽ってきます。多くの人が「善意の第三者」に見えてしまうため、最初は疑いを持たずに話を進めてしまいがちです。
出金トラブル時の正しい対応ステップ
では、実際に出金できない・遅延していると感じたとき、どうすればよかったのか。被害を防ぐために重要なのは、まず以下のステップを冷静に確認することです。
-
公式サポートにメールとチャットで並行連絡する
-
スクリーンショットやログをすべて保存する(証拠保全)
-
海外FX業者の評判や口コミを再確認する(複数の情報源から)
-
金融ADRや弁護士会を通じた正式な相談を検討する
-
SNSでの発信は内容を慎重に。個人情報や感情的な言葉は避ける
特にSNSで「助けてください」「この業者は詐欺です」といった投稿は、攻撃対象になりやすく注意が必要です。心配を共有したい気持ちは理解できますが、詐欺師にとっては「カモリスト」として記録されてしまう可能性が高いのです。
本当に頼れる情報源と被害回避のために
海外FXに関する正確な情報は、次のような専門サイトや団体から得ることが可能です。
-
金融庁の無登録業者リスト
-
海外FXのレビューサイト(中立系)
-
被害共有サイト(国民生活センターなど)
-
日本在住者向けの海外業者比較サイト(運営実績の長いもの)
また、SNSで相談する場合でも、信頼できるアカウントかどうか、過去の投稿内容や活動歴を十分に確認する習慣をつけましょう。
「親切な人が助けてくれる」という期待よりも、「自分の情報を守る」という意識のほうが、長期的には大きな被害からあなたを守ってくれます。
まとめ
-
出金トラブルをSNSで相談すると、詐欺の標的になることがある
-
“親切な支援”を装った詐欺師が、資金提供を誘導するケースが多発
-
トラブル時はまず冷静に、公式チャネルと正規の専門家に相談を
-
SNSでの発信には慎重さが求められ、詐欺師を寄せつけない工夫が必要
-
信頼できる情報源を見極め、被害予防に役立てよう

コメント