実践した対応と相談機関のリアル
被害に気づいた私は、まず消費生活センターに相談しました。
SNS上の詐欺に関する相談は増加傾向にあり、担当者も手慣れていた印象です。
ただし、海外FX業者との契約は日本の法律が及びにくく、返金は極めて困難と説明されました。
次に警察にも相談しましたが、「詐欺として立証できるかどうか」はグレーで、捜査は難しいとのことでした。
それでも、被害届は出しました。将来的な他の被害者との紐づけや詐欺グループ摘発の一助になると考えたからです。
弁護士にも相談しましたが、金額が比較的小さかったため、訴訟コストが割に合わず断念しました。
その過程で「泣き寝入りが多い理由」を肌で感じることになりました。
こうした体験は精神的にも重く、自己肯定感や生活への影響も少なくありませんでした。
心の回復と再発防止のためにできたこと
詐欺被害に遭うと、自分を責めがちになります。「なぜあのとき信じたのか」と。
その自己否定を抜け出すきっかけになったのが、同様の被害体験を共有するコミュニティの存在でした。
Twitterや掲示板などで「#FX詐欺」「#副業被害」などのハッシュタグをたどると、同じように苦しんだ人たちの声が見えてきます。
私はそうした中で、「悪いのは手口を仕掛けた側だ」と再認識し、少しずつ前を向けるようになりました。
また、勧誘されたLINEやSNSアカウントはすべてブロックし、可能な限り証拠を残して通報しました。
今後は、どんなに魅力的な話であっても「相手を知る・契約を確認する・お金は慎重に」という3原則を意識しています。
再発防止の鍵は、情報リテラシーを磨くこと、そして「自分だけは騙されない」という思い込みを捨てることにあると感じました。
まとめ
海外FXを語るSNS詐欺は、極めて巧妙かつ心理的な隙をついてきます。
「副業」「少額から始められる」「一緒に学べる」というキーワードは、初心者の不安を逆手に取ったものです。
勧誘がLINEやDMで来た時点で警戒するべきであり、相手の資格・所在地・登録業者番号などの提示がなければ信用してはいけません。
この記事では、勧誘から被害、相談、回復までの一連の流れを紹介しました。
もし同じような状況にある方がいれば、泣き寝入りせず、まずは情報を集めてください。
そして、あなたは決して一人ではありません。被害者の声が、次の被害を防ぐ大きな力になります。
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