分割払いできる?債務整理費用の支払い方法を徹底解説
債務整理の最大の障壁が「費用の支払い」であることは前編で述べました。ここでは、費用をどのように分割・準備できるか、現実的な方法を整理します。
弁護士・司法書士の分割対応
多くの法律事務所では、債務整理の着手金・報酬金の分割払いに応じているケースがあります。月々5,000円〜10,000円での分割を提案されることもあり、「すぐに全額を払わなければいけない」と諦めていた方にも可能性が開けます。
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分割期間:6〜24か月程度が一般的
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利息:基本的に無利息(事務所による)
ただし、あくまで信用取引であるため、「支払い能力あり」と判断されなければ難しい点にも注意が必要です。
法テラスの民事法律扶助制度
資力が一定以下の方は、法テラスの制度を利用して弁護士費用を立替えてもらうことが可能です。収入・資産要件を満たせば、分割返済(原則月5,000円〜)での利用もできます。
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収入基準(例):単身者で月20万円以下程度(地域により差あり)
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必要書類:収入証明、住民票など
特に海外FXで失敗した方は「国内収入がない」ケースもあるため、審査に通りやすい傾向があります。
クレジットカード・借入の利用は慎重に
「費用がないからカードで払ってしまおう」と考える方もいますが、これは避けるべき行動です。新たな借入をすると債務整理の誠実性が問われることもありますし、個人再生や自己破産では免責不許可事由になり得ます。
手続きごとの対策と注意点
では、債務整理の手続き別にどのような工夫ができるのかを見ていきましょう。
任意整理:分割払いとの相性が良い
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弁護士費用が分かりやすく、比較的安価
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返済継続が前提なので、収入があれば通りやすい
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FX取引の履歴を整理して提出できるとスムーズ
個人再生:法テラスの活用が現実的
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費用が高額になるため、自力よりも公的制度利用が現実的
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「再生計画」でFX損失の整理も含めるなら専門性ある事務所に依頼
自己破産:同じく法テラスと分割の組み合わせを
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無職や無収入でも受理されることが多い
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管財事件になると費用が増えるため、手続き内容に注意が必要
まとめ:お金がないからこそ、あきらめない選択を
「費用がないから債務整理できない」と思い込んでいる方にとって、本記事が現実的な道筋を示すヒントになれば幸いです。
海外FXでの失敗は、特別なことではありません。大事なのは、失敗を受け止めて次の一歩に進むことです。費用の壁も、制度や工夫によって乗り越えられることを知ってください。
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