海外FXの入金・出金ルート別コスト徹底比較｜銀行・bitwallet・仮想通貨の違い

なぜ「ルート別のコスト比較」が必要なのか？

海外FXで利益を上げても、入出金の際に大きな手数料や為替差益・差損で目減りしてしまっては本末転倒です。実際、同じ金額を動かしても出金ルートの選び方次第で「手取り」が大きく変わることが珍しくありません。

たとえば、銀行送金では中継銀行を経由することで思わぬコストが発生する一方、オンラインウォレットでは手数料が安い代わりに別の出金コストが発生することも。また、仮想通貨での入出金はスピード面では魅力があるものの、レート変動による資産リスクが伴います。

このように、入金・出金ルートを「なんとなく」で決めてしまうと、知らぬ間に利益の一部を失う可能性があります。本記事では、主要な入出金ルートをコスト・スピード・安定性の観点から比較し、適切な選択の指針を提示していきます。

銀行送金の特徴｜中継銀行と為替手数料の罠

銀行送金の基本構造

銀行送金は、直接日本の銀行口座とやり取りできるため「安心・確実」と思われがちですが、その仕組みは意外と複雑です。海外からの送金では中継銀行を経由することが多く、送金途中で手数料が差し引かれます。

さらに、多くの場合は為替レートにスプレッドが乗っており、表面的には「手数料無料」とされていても実質コストは高めです。

銀行送金で注意すべきコスト

• 中継銀行手数料：2,000～4,000円程度が送金額から引かれることがある

• 受取銀行手数料：国内銀行側での着金時に1,500～2,000円程度の受取手数料

• 為替スプレッド：送金通貨がUSDやEURの場合、レート変動による実質損失が生じやすい

まとめ：高額出金には向くが、小額には不向き

高額の出金であれば、これらのコストは相対的に抑えられますが、数万円レベルの小額出金ではコスト負担が大きく、使いづらい手段となります。

オンラインウォレット（bitwallet・STICPAYなど）のコストと利便性

bitwalletの特長

• 海外FXブローカーとの連携が多く、即時反映される入出金が可能

• 出金手数料は770円、ウォレット内送金は100円と明確な設定

• 為替変換レートは市場実勢に近く、透明性が高い

STICPAYの特長

• bitwalletと同様に多くのブローカーが対応

• 銀行出金時は手数料＋中継費用が高め（最大1,200円＋2%など）

• STICカードによるATM出金にも対応しているが手数料はやや高め

注意点と総評

• いずれも「ウォレット→銀行」への出金に追加手数料が発生

• 取引所型ではないため、通貨保有による価格変動リスクは低め

• 利用者視点では、取引スピードと明確な手数料設計のバランスが強み

以降では仮想通貨を活用した出金方法や、それぞれの「総コスト比較」シミュレーションを詳しく紹介していきます。