感情ログから導く「損小利大」への行動改善
前編では、感情ログを通じて「自分の内面を観察する習慣」がトレードにどれほど重要かを解説しました。ここでは、実際にこの習慣が「損小利大の行動」につながるロジックを見ていきます。
たとえば、感情ログで「焦り→早すぎる利確」が繰り返されていたなら、次のトレードではその“兆候”が見えた瞬間に「一旦チャートを閉じる」「利確指値を決済前に一段階伸ばす」などの行動が検討できます。
このように、感情パターンの発見→それに対応する行動ルールの調整という流れが、“再現性ある勝ち方”を形作る基盤となるのです。
感情トリガー別・対策パターン集
「勝ちが続いてる時」の過信
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典型パターン:「もう少し伸びるはず」と根拠のないエントリーを増やす
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対策:「勝ち越した日は次の1回で終了」と事前ルールを固定
「負けが続いた時」の焦り
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典型パターン:「取り返したい」気持ちが強まり、サイズを上げる
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対策:「連敗日はロットを半分に」「次トレードは見送る」と事前に設定
「重要指標前」の期待と緊張
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典型パターン:「大きく動くかも」と通常と異なる判断をしてしまう
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対策:「指標5分前からはノーポジ」「指標またぎ禁止」など明文化
これらの感情トリガーを「名前で呼べる状態」にすることが、心理コントロールの第一歩です。
まとめ
「感情を見張る習慣」は、感情を排除することではなく、「感情を観察し、扱える形にする」ことを目指しています。そして、その結果として、トレードの一貫性が高まり、損小利大の行動が身についていくのです。
この記事を読んで、自分のトレードを振り返る時間が少しでも増えたなら、それは勝つための地力がついた証拠。1日5秒の感情ログから、あなたの勝ちパターンが見えてくるかもしれません。
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